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「世界へ」ひと漕ぎに夢乗せ SUP中学生選手が躍進

スポーツ

掲載号:2018年7月6日号

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 ウインドサーフィンなど、マリンスポーツの愛好家が多く訪れる三浦海岸。近年、大型のサーフボードと専用のパドルを使い、水面を進むウォータースポーツ「スタンドアップパドルボード」(SUP(サップ))の名ゲレンデとして人気を集め、平日休日問わず手軽な“海上散歩”を楽しむ人や修学旅行生たちの姿がある。SUPから派生したアクティビティも生まれ、波乗りやヨガ、釣りなど多彩な楽しみ方も魅力のひとつだ。

FINE所属 小貝実佑さん

    三浦海岸を目の前に臨むウインドサーフィンスクール「FINE」(上宮田3421)に、世界の舞台をめざして戦う1人の中学生SUP選手がいる。

 小貝実佑さん=写真=は、横須賀市内の中学校に通う2年生。身長の倍以上もある大きなボードとパドルを手足のように自在に操り、ホームゲレンデの三浦海岸をぐんぐんと進む。

   *  *  *

 父・直樹さんの影響で4歳頃からウインドサーフィンを始めた実佑さん。幼かったこともあり、強風や波への恐怖心が拭えずにいたが、風待ちの合間に乗っていたSUPの楽しさに魅了され、競技を転向。小学校中学年から本格的に打ち込むようになった。

 小5で経験した公式戦。初出場ながら、キッズの部・女子3Kmの部で堂々の優勝を果たし、デビューを飾った。その後も全国を転戦。昨年の全日本選手権では、ロングディスタンス部門6位、テクニカル部門3位を獲得。総合成績で4位になるなど、近年では成人選手たちと互角に渡り合うまでになった。「スピードなら国内女子選手のトップ5に入るのでは」と、自身もSUP選手として戦う直樹さんも称賛する。

 天候や海のコンディションにもよるが、練習は土日を含めて週4日ほど。朝のランニングは日課で、学校が終わると海へ繰り出して黙々とボードを走らせる。「大会でいい結果が出ると嬉しい。実力を知る良い機会になっている」と話す実佑さんだが、自他ともに認めるネガティブな性格が、本番で顔を出すこともしばしば。SUPレースは、自然やライバル選手たちとの駆け引きが醍醐味であり、勝負どころ。今後の課題は、精神面のさらなる成長だ。

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 「世界の舞台で戦ってみたい」との思いは強い。今月1日には、世界選手権をかけた国内選考会に出場。「自分を信じ、100%の力を出し切って悔いのないレースをしてほしい」との周囲からのエールにこたえ、ロングディスタンス部門3位、テクニカル部門2位で、総合順位は同率2位に食い込んだ。「思ったとおりにできなかった部分もあるが、今の実力は出し切れた」

 長らく成長を見守ってきたFINEの桒谷耕作店長は、SUPの未来を担う次世代選手の台頭に喜び、躍進に期待を寄せた。

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