市内で活動する読み聞かせサークル「えほんの海をおよぐ」は、三浦を題材にしたオリジナル紙芝居「みうらのさくらのものがたり」を企画制作した。先月末に初めて披露され、今後は市内小学校で図書ボランティアが読み聞かせを行うといい、「物語に親しみ、郷土愛を育んでほしい」とメンバーは期待を話した。
近年では30万人を超える観光客が県内外から訪れる初春の風物詩、三浦海岸の桜まつり。紙芝居はそのはじまりをモチーフに、「みうらのさくらのものがたり」と名付けられた。
「地域の思い、伝えたい」
三浦に引っ越してきた「さくらちゃん」は、散歩の途中で早咲きの桜を発見。なぜ三浦に多くの河津桜が植えられ、これほどまでにぎわうようになったのかをお父さんお母さんと調べていくと、懸命に育てられた桜の花に込めた地域の人たちの諦めない思いや熱い郷土愛を知って―というストーリー。
作と絵を担当したのは、絵本作家の平田昌広さん・景さん夫妻(上宮田在住)。これまでに三浦をモデルにした絵本の刊行や市内小学校などでの絵本ライブを行ってきた縁もあり、サークルメンバーたっての希望で実現したという。
取材や構成など1年以上を費やして完成した紙芝居に感慨もひとしお。先月23日に同サークルが主催した平田さん夫妻の「メオトよみ絵本ライブ」のフィナーレで初めてお披露目された。会場に集まった約230人の親子連れらは静かに聞き入り、終演後には大きな拍手を送っていた。
当日は寿司屋の大将として紙芝居に登場し、河津桜の並木道を維持管理する「三浦海岸まちなみ事業協議会」の長島満雄さんも来場。一緒に完成を喜んだ。
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