三浦版 掲載号:2019年1月1日号
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”彩り鮮やか”個性派集団 いきいきシニアの「元気の源」は

社会

芸能一座「フルーツバスケット」 主宰  山田良正さん▲公演風景の動画がARで見られます
芸能一座「フルーツバスケット」 主宰 山田良正さん▲公演風景の動画がARで見られます
 「私たちのまちをもっと元気に・楽しく・ハートフルに!」をモットーに、高齢者施設などへ笑顔を届ける芸能一座「フルーツバスケット」。明るく華やかなプログラムに定評があり、公演を心待ちにするファンも多い。座員は社会貢献、健康増進、いきがいづくり、発表の場を求めて集まった個性あふれる約180人。座長の山田良正さん(69・尾上町在住)=写真右から3番目=は、「肩書きは関係なく、一人ひとりが主役」と胸を張る。

 「これほどまでに大きくなるとは」。1991年の旗揚げから28年間のあゆみを山田さんは感慨深げに振り返る。

 座員は元公務員をはじめ、日本画家、ダンサー、元教員や保育士、音楽家などプロ・アマチュア問わず多彩な顔を持っている。「彩り鮮やかな果物が山盛りのかご」をイメージして名づけられた、まさに「フルーツバスケット」そのものだ。

 ピアノや三味線、フラメンコに昔なつかしい南京玉すだれ。個々の得意分野を生かした和洋中、バラエティに富んだ演目が特徴で、三浦市・横須賀市内の高齢者施設や敬老会、地域イベントなどを中心に、年20回余りボランティア公演を行っている。「仲間は宝。みんなで力を合わせれば、何でもできる気がする」

喜ぶ顔が原動力

 前身となったのは、元横須賀市職員の山田さんが同僚たちとつくった歌、マジック、落語などを楽しむ趣味仲間の会。好きが高じて家族や知人を招き、発表会を開いていたところ友人からステージ出演を頼まれた。向かった先は、特別養護老人ホーム。“デビュー公演”の様子が地元紙に掲載されると、次々と依頼が舞い込むようになったという。温かい拍手や声援に手ごたえを感じ、「少しでも楽しんでもらえるなら」とメンバーの賛同もあって、地域を軸とした活動をスタートさせた。

 小石川ひばり子に、マリー・ダイヤモンド。座員たちは第2の自分を表す芸名を持つ。「スター☆YAMADA」こと山田さんも自慢の衣装に身を包み、自宅のカラオケで鍛えた喉と持ち前のサービス精神で『空に太陽がある限り』を熱唱すれば、コンサート会場さながらの盛り上がりを見せる。観客を楽しませることは自身の喜びであり、継続するための原動力だ。

「生涯現役」で輝く

 下は12歳から、上は92歳まで。その最高齢歌手「マーサはまなす」は、山田さんの母・まさえさん=同4番目。

 まさえさんは70歳で一座に入って以降、幾度も大手術を経験。一時は要介護度3の認定も受けたこともあったというが、今では十八番の『雪椿』『ふたり酒』を歌い上げられるほど元気になった。子や孫ほど年の離れた座員から「マーサ」の名で親しまれ、観客からは握手を求められる人気者だ。

 「ステージは表現の場であると同時に学びを得る場」と山田さん。楽しみに待ってくれている人の笑顔、向上心を持つ仲間の姿に常に刺激を受けている。「生涯現役」。輝く笑みをこぼした。

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