三浦市は先月20日、宮城県南三陸町と「災害時における相互応援協定」を締結した。同市は東日本大震災の復興支援として2011年から同町へ応援職員を派遣しているほか、地元団体や市民が義援金や野菜を届ける継続的支援を実施。両市町のパートナーシップを深め、災害に備えた協力体制を整えたいとしている。
協定のおもな内容は、【1】救援、防疫、応急復旧等に必要な職員の派遣(応援)
【2】食料、飲料水及び生活必需品ならびにその供給にあたり必要な資機材の提供
【3】被災者の受入れ及び住宅のあっせん
【4】災害応急対策に必要な車両及び資機材の提供
【5】その他、特に要請があった事項―の5項目。2市町のいずれかで災害が発生した際、被災自治体の要請に応じて支援を行う。
相互応援協定は三浦半島4市1町で結んでいるほか、遠隔自治体は姉妹都市の長野県須坂市に次いで2例目となる。
同日、三浦市役所で行われた調印式には佐藤仁南三陸町長が出席。震災から8年を前にした復興状況などを話し、両市町の友好関係を吉田英男三浦市長と再確認した。
市民レベルでも支援続く
震度5強を観測した南三陸町では、死者・行方不明者800人超、建物の全半壊は約3300戸におよび、甚大な被害を受けた。直後から救援物資輸送などが行われたが、現在も市民レベルで支援が続けられている。
かつて三崎港が拠点だったまぐろ漁船の船員に南三陸町の出身者が多数いたなど縁があり、三浦市農協や地元農家、「三浦地域資源ユーズ」らがキャベツなどを無償提供するほか、三崎朝市協同組合が特産品のチャリティー販売会を、三浦商工会議所・三浦市商店街連合会などが義援シャツを販売し、それぞれ売り上げの一部を義援金として寄附している。
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