朗読ボランティアサークル「ひばりの会」は、地域に残る言葉の文化「方言」を後世に残そうと、音声データの収録に取り組んでいる。
「方言を知る人、話す人が徐々に少なくなり、このままではなくなってしまう」と危機感を持った同会メンバーが発案。地域の歴史や市民生活などをまとめている石渡喜一郎さん(83) =本紙連載「三浦の方言」資料提供=の郷土誌をもとに、石渡さんが方言を、ひばりの会が共通語の対訳を担当し、一語ずつ吹き込み作業が進められている。
口伝によって継承されてきた方言。紙資料での保存こそあるが、音声データはほとんどない。石渡さんによると、三崎でも集落ごとに異なる言い回しがあるといい、現在収録しているのは白石町や海外町地区で使われてきたもの。イントネーションやアクセント、漁師言葉が持つ雰囲気など、音声でなければ細かなニュアンスは伝わりにくいため、「こうした活動は大切」と石渡さん。
完成後は、多くの人の耳に触れるよう、三崎昭和館など市内各所への提供も視野に入れており、「生の方言を残すため頑張りたい」とメンバーは意気込んでいる。
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