マリンスポーツの愛好者なら誰もが羨む海と隣り合わせの生活を実現している。
丸山夏子さん(横浜市立大学3年)と小倉乙花さん(東京海洋大学3年)はともに、津久井浜海岸をホームゲレンデとする体育会系ウインドサーフィン部に所属。週末の定期練習だけでは飽き足らず、風を求めてルームシェアをすることにした。丸山さんは大学近くの金沢八景から、小倉さんは実家のある千葉県市原市から居を移した。
入部1年目の秋まで、小倉さんは3時間かけて電車で海通いをしていた。「冬の始発はつらい。この生活ではウインドサーフィンを続けることができない」─友人である丸山さんに打ち明けると、彼女も道具の購入に遠征費などかさむ出費に頭を悩ませており、互いの思いが一致した。
同居生活は1年半になる。津久井浜駅から徒歩4分の2DKのアパートは家賃と光熱費を足して8万円程度。共通の口座を用意してやりくりしている。都心と比べて格段に家賃が安いことが魅力だという。
互いに学校、バイトがあるため2人が顔を合わせるのは決まって深夜1時頃。料理は各自で行い、朝は先に玄関を出る人がゴミを捨てる、という決め事以外は特にルールを設けていない。互いの生活リズムを尊重しながら上手くバランスを取っている。
早朝7時から海へ
1年を通して風が吹き抜ける津久井浜海岸は、世界大会が開かれるほどウインドサーフィンに最適なゲレンデ。2人は学校とバイトのスケジュールを調整しながら週に4〜5回は海へと向かう。早朝7時からボードの上に立っていることも珍しくない。秋に沖縄県で開かれるインターカレッジへの出場と上位入賞が目下の目標だ。
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