天皇陛下の即位に伴う宮中祭祀「大嘗祭(だいじょうさい)」(今月14日・15日)で使用される供え物「庭積机代物(にわづみのつくえしろもの)」のひとつに、三浦産のダイコンが選ばれ献上された。今秋の大型台風による生育への影響も心配されたが、今月6日に市内松輪の畑で収穫と神事が執り行われ、宮内庁へ届けられた。
「大嘗祭」とは、新天皇が行う一世一代の重要祭祀とされ、天照大神などの神々に国家・国民の安寧や五穀豊穣を感謝・祈念する儀式。その際、神前に供えられる品を「庭積机代物(にわづみのつくえしろもの)」と呼び、全国各地の農林水産物が納められるのが慣例。神奈川県内からは三浦市のダイコンのほかに、茶(足柄)・落花生 (秦野)・キャベツ(横須賀)・のり(川崎)が選ばれている。
収穫迎え安堵
今月6日、松輪の畑では三浦市農業協同組合など関係者が参列するなか、白山神社の菊池恵宮司による清祓式を斎行。祝詞があげられたあと、収穫の儀が行われた。
記録的な暴風雨に見舞われた9月の台風15号、10月の19号により、市内各地の畑では塩害やビニールハウスの倒壊など打撃を受けたが、同地のダイコンは大きな被害は見られず、収穫の日を迎えた。式を終えた生産者の杉野三佐雄さんは「貴重な機会で、とても光栄」と喜んだ。
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