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三浦版 公開:2020年1月1日 エリアトップへ

自分らしく港町を表現

社会

公開:2020年1月1日

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ルイヌノ大類尚子(しょうこ)さん(37)
ルイヌノ大類尚子(しょうこ)さん(37)

 三崎暮らしの様子を描いた、いしいしんじ著「ごはん日記」が愛著で、興味のまま訪れたことがすべての始まり。高台から眺める海の広さ、湘南とは違う港町の雰囲気に引き寄せられ、足繁く通うようになった。

 テキスタイル作家として活躍する大類尚子さんは、大学卒業後、三宅一生氏が率いる三宅デザイン事務所で勤務。独立後は、色や仕上がりの良さにこだわったストールを制作するオリジナルブランドを展開し、多くのファンを持つ。

 「ルイちゃんって三崎好きだよね」。長女の小学校入学を控え、今後の生活や子育てについて思いをめぐらせていた時、友人の何気ない一言が背中を押した。逗子から三崎へ移住した夫婦出版社「アタシ社」の存在を聞き、その数日後に行われた移住者交流会に参加。「空が大きくて、ドンつきの魅力がある」と語った「古道具ROJI」店主・安原芳宣さんの言葉が、胸にストンと落ちたという。「好きな所に住んでみよう」と決意してからは早かった。10日余りで住民票を移し、東京から栄町へ転居したのは入学式の数日前。「こんな私でも屈託なく笑ってくれ、受け入れてくれた人たちがいたから」

 時を同じくして、ブランド名を「ルイヌノ」に一新。現在は「想いを繋げるものづくり」をコンセプトに、唯一無二の商品を制作する。漁網のデザインを大胆にあしらった「NAMI」のほか、夕凪、白波、波止場など、街から受け取った一つひとつの感動や日常に息づくストーリーを布で表現している。

 大切なのは、生活スタイルに住む場所を合わせるのではなく、好きな場所で自分らしい生活スタイルを築くこと。都市部と比べれば娯楽施設は少なく、子育て環境に心許ない場面もあるが、足るを知る暮らし方は思いのほか充実し、創作活動にも良い風を運んでくれている。今はまだ幼い子どもたちがやがて成長したとき、何気ない日常が思い出となり、「これが私のものづくり」と胸を張って言えるような毎日に。それが今の願いだ。

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