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みやがわベーグル 面影受け継ぎ再出発 三崎のエンゼルを利活用

社会

掲載号:2020年1月24日号

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今月18日の内覧会の店内・外の様子
今月18日の内覧会の店内・外の様子

 昨年の台風で店舗が損壊被害を受けて営業休止中の「みやがわベーグル」が再出発に向け、改修工事を行っている。三崎で半世紀以上にわたって親しまれ、惜しまれつつ閉店した「食事処・喫茶エンゼル」の昭和の風情残る建物を受け継ぎ、老舗の歴史と新鋭店の気風が融合する憩いのパーラーを構想。3月の開店予定に地元の期待も高まっている。

 みやがわベーグルは2016年、宮川橋の下にオープン。元釣具倉庫を改装し、三浦産野菜と小麦を使ったベーグルを販売。観光客やサイクリストなどが訪れる人気店だった。しかし、昨年の台風15号・19号で被災。暴風雨でガラスや屋根が損壊し、営業再開のめどが立たないことから移転を決断した。その後、みやがわベーグルの運営者の1人、岩崎聖秀さんは遊休物件相談などに対応する「合同会社MISAKI STAYLE」の協力を受け、物件探しで見つけた旧エンゼルの建物に一目惚れ。「新しい店が次々と出来て盛り上がる三崎で一緒に何かできたら」と新天地に決めた。

 エンゼルはまぐろを使った創作料理など、街の食堂として地元客や観光客の胃袋を満たしてきた。しかし一昨年、店主の急病によって惜しまれながら50年以上の歴史に幕を下ろして以来、空き店舗になっていた。

 移転を機に、「みやがわエンゼルパーラー」と名を変え、三浦野菜など地場食材の魅力を伝えるコンセプトはそのままに、喫茶や甘味処としてリニューアルすると昨年末、SNSで発表。旧エンゼルの利活用と、みやがわベーグルの再出発を待ち望む人たちから歓迎の声があがっていた。「とても喜んでもらえて嬉しいが、受け継ぐ責任の重さも感じている」

古さと新しさ融合

 「双方のファンをつなぐ場にしたい」と、年季の入ったカウンターに宮川時代の内装を思わせる白色のタイルを貼り、どちらの“らしさ”も残すなど趣向を凝らした。

 今月18日には内覧会を開催。開店を心待ちにする地元住民らが改修中の建物内部を見て、「愛されてきた店だから嬉しい」などと、懐かしの味や思い出話に花を咲かせる光景もあった。

 オープンは3月を予定。同店で責任者を務める蛭田奈奈さんは「歴史を大事にしながら、時間を忘れて過ごせる居心地のいいお店にしていきたい」と目標を語った。

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