横須賀市消防局は今月16日、心肺停止状態になった男性を救助したとして、いずれも初声町高円坊在住で会社員の藤野尹信さん、初声保育園園長の川名克美さん、海上自衛官の室久浩之さんに感謝状を贈呈した。
3人は今年3月、高円坊区会館で行われた会議に参加。同席していた60代男性が突如意識を失い心肺停止に陥った際、心臓マッサージと119番通報を実施。迅速で適切な処置が奏功し、男性は救急車で搬送中に呼吸と心拍が回復し、4月上旬には退院。現在は社会復帰しているという。
「勇気を持って対処することが大事」。心臓マッサージを行った藤野さんは、かつて城ヶ島でダイビングセンターを経営。スキューバダイビングの救命講座でインストラクターを務め、度々救命現場に居合わせたこともあり、ためらわずに対応することの重要さを熟知する。心肺蘇生中、気道確保などを行った室久さんは「元気になって良かった」と振り返った。
また、当時は、他の119番要請があり、最寄りの三浦消防署以外から消防部隊が出動。現場に到着したのは、川名さんが通報してから11分後だったという。「偶然、(救命救急の心得のあった)2人がいて結果につながったが、会館にAEDはなく、救急設備を考えるきっかけになった」と川名さんは話していた。
心肺蘇生法を学ぶ
同消防局は、コロナ禍で中止していた普通救命講習会を再開。応急手当の重要性(講義)、心肺蘇生法(人工呼吸・胸骨圧迫)、AEDの取り扱い、口や喉の異物除去法を実技中心に学べ、受講後に修了証が交付される。
次回8月3日(月)実施分の受講者を現在募集中。午前10時から正午、午後1時から3時の各部定員16人。会場は中央消防署(横須賀市米が浜通2の15)、参加無料。9月は9日(水)実施(8月12日(水)申込み開始)。
申込みは横須賀市コールセンター【電話】046・822・2500
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