ごみのないきれいな三崎をめざして有志が団結――。30を超える地元住民や事業者らが集まり、ボランティア団体「三崎下町環境美化の会」が今月10日に発足した。30年にわたって三崎で自主的に清掃活動を続ける力丸則子さんの呼び掛けで関心の輪が拡大。「ポイ捨てごみのない街で観光客をおもてなし」を掲げ、定期的に清掃活動を行って美化に努める。
活動対象エリアは三崎下町地域に限定。会員らはそれぞれの所有地、もしくは所在地域の道路などの清掃を定期的に行っていくという。
地道に清掃30年
会発足のきっかけになったのは、三崎港ロータリー付近で自主的に清掃活動を行う力丸則子さん(白石町在住)。昼間は主宰するピアノ教室や喫茶店「キーコーヒー」で働く傍ら、約30年にわたってほぼ毎日、午前2時から4時にかけてごみを拾っている。過去には三浦市などから奇特な行為に贈られる善行表彰を受けたが、「端からどんどんきれいになるのが楽しくて趣味のようなもの。苦ではない」と笑う。
以前と比較してごみのポイ捨ては減っているが、「多くの人が訪れる『食と観光の町』をもっときれいにしたい」と思うようになり、知人の吉田茂さんに相談。1人では限界があるため、地域全体の美化運動として取り組もうと動きだした。
今月10日の設立総会には、県・市職員、区長、商店街や市場関係者などが出席。三崎銀座通り商店会副会長の秋本清道さんの代表幹事を筆頭に、役員11人を選出した。
多数の賛同を得たことについて力丸さんは、「未来を変えるのは1人ひとりの行動にあり、広がりはとても嬉しい」と笑顔を見せた。
多団体が活動
市民団体による海岸清掃活動も月に1度の頻度で行われており、随時参加を募っている。直近の日程と集合場所は以下のとおり。
▽諸磯海岸/12月19日(土)午前8時10分から/諸磯区民会館横(浜諸磯バス停)
▽三戸浜/1月2日(土)午前9時から/三戸浜火の見櫓(やぐら)前
▽城ヶ島/1月3日(日)午前9時から/城ヶ島バス停
▽油壺/1月10日(日)午前8時30分から/市営油壺駐車場(油壺バス停)
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