三浦市内の空き家の再生・利活用をめざす市民有志グループ「空き家レスキュー」は今月14日、土壁塗りのワークショップを行った。講師は三崎の左官店・左菊の鈴木一史さんが務め、親子連れら10人が参加。土壁の成り立ちやコテの使い方の指導を受けながら体験を楽しんだ。
会場となったのは、金田にある元は農家の倉庫として使われていた推定築年数80年前後とみられる物件。代表の岩野孝一さんが所有者の問い合わせを受けて、先月から建物の基礎部分や趣きを活かしたリノベーションを進めている。
今回は室内の土壁の補修を一般参加者の協力を得るワークショップ形式で実施。昨年末、ユネスコの無形文化遺産に登録された「伝統建築工匠の技」のひとつにも名を連ね、DIYでも注目を集める左官技術を地元の職人から学べるとあって、参加者は熱心に耳を傾けていた。岩野さんは「体験を通して活動や三浦のことを知ってもらい、空き家解消や市民交流・移住定住促進につながれば」と話していた。
同グループは「空き家や古い建物を壊さず改修・利活用し、地域の財産として残す」を掲げ、昨年8月に発足。この他にも三崎や宮川町にある物件の“レスキュー”に取り組んでいる。
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