三浦市は、このほど「産後ケア事業母子宿泊サービス」を開始した。子育て支援施策の一環で、出産後の母親が心身安定や育児相談などのサポートが受けられる産後ケア事業を拡充したもの。妊娠・出産・育児にわたって切れ目のない支援を提供し、安心して子育てできる環境を整備することで、母親の不安解消や移住定住促進にもつなげたい考え。
同サービスは、産後4カ月未満の母子が対象。市が委託する「かもめ助産院」(横須賀市ハイランド)に宿泊し、母体の健康回復ための休養や授乳・沐浴・育児指導、傾聴など助産師らの専門的なサポートを受けながら、心身の安定を図るというもの。
産後ケア事業は、出産による心身の負担を抱えて分娩施設を退院し、「家族から十分な支援を受けることができない」「体調が優れない」など、育児に不安を持つ母親をサポートするために作られた。
宿泊サービス開始以前は、1日4時間のデイサービス(1回2千円/食事なし)と、2時間程度(午前9時30分から11時30分または午後1時30分から3時30分)の訪問サービス(1回500円)を提供。これらに加えて、24時間体制でケアが受けられる宿泊サービスを新設することで、きめ細かい支援が可能となった。
宿泊サービスの利用料は、1泊2日食事付で1万8千円(連泊は1泊ごとに9千円)。生活保護・市民税非課税世帯は減免・減額制度あり。宿泊・デイサービス・訪問をあわせて、最大7回利用可能。希望者は利用2日前の午後5時までに子ども課へ必要事項を記入した所定の申請書を提出し、面接を行う。
「宿泊サービスの利用だけでなく、出産や育児の不安や疑問を気軽に相談してもらえたら」と同課担当者は呼びかけている。
詳細は、みうら子育て世代包括支援センター(同課内)【電話】046・882・1111(内線338)
地域で子育て
市は、2019年度から「みうらファミリー・サポート・センター」を子ども課内に開設。地域ぐるみの子育て支援を目的に、子育ての手伝いをする有償ボランティア(提供会員)と、手伝いをしてほしい人(依頼会員)を同センターがマッチングする相互援助活動を推進している。
昨年11月には、新規ボランティア会員の養成研修が開かれ、受け皿を拡充した。保育施設への送迎をはじめ、冠婚葬祭や通院時、放課後児童クラブ利用前後の一時預かりなどで、生後3カ月から小学6年生までの子どもを持つ市内の子育て世帯が利用可能。現在も感染症対策を講じた上で実施している。
時間は、平日午前7時から午後7時で、料金は1時間700円(上記以外は同900円)。
問い合わせ先は前述同じ支援センターへ。
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