三浦版 掲載号:2022年5月27日号 エリアトップへ

 漫画『横須賀こずえ』作者 小田扉さん 犬との生活がストーリーのヒント 横須賀美術館で特集展示開催中

文化

掲載号:2022年5月27日号

  • LINE
  • hatena
作品にはさまざまな「横須賀」がこずえとともに登場。小田扉《『横須賀こずえ』第1匹 カラー原稿》2019年 作家蔵 ©小田扉/小学館
作品にはさまざまな「横須賀」がこずえとともに登場。小田扉《『横須賀こずえ』第1匹 カラー原稿》2019年 作家蔵 ©小田扉/小学館

 横須賀美術館(横須賀市鴨居)で開催されている特集展示、「小田扉の『横須賀こずえ』展」。横須賀のとある町、王島家に拾われた犬・こずえとその周囲のちょっと不思議な日常を描いた漫画作品で、2019年から週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館)で連載。細かく描写された市内のさまざまなスポットと『こずえ』の目線や小さな発見を編んだストーリーに、じわりとファンを増やしている。

 作者の小田扉さんは横須賀市内在住。美術館での展示や地元を舞台にした作品を手掛けたきっかけ、『こずえ』の秘密について聞きました。

――美術館の展示会場ではイラストを壁に直書きされていました。自身の「作品」が並んだ姿はどうでしたか?

 「原画展そのものが私にとっては初めて。美術館の学芸員さんから声を掛けていただき、最初はどうしようか...と思っていました。展示会場で自分の作品を見るのは一言でいうと、不思議な感覚。家族などを連れて2〜3回行きました。私は犬を連れて待っていましたが...」

――「横須賀×犬」のストーリーはどのように生まれたのですか?

 「(こずえの前に)連載していたのが、『団地ともお』という作品でした(03年から19年までスピリッツに掲載)。これは小学4年生が主人公で、舞台は架空の団地。次に...と考えた時に出てきたのが犬。ちょうど犬(トイプードル)を飼い始めたことと、これに何か要素を加えたい...と横須賀の街を織り交ぜることにしました。自分がやらなさそうな設定に挑戦してみたいという気持ちもあったので」

――『こずえ』という名前や、たびたび出てくる横須賀の坂道など、設定の妙も読者を引き込んでいます。

 「こずえという名前は家族の友人の犬から拝借しました。犬らしくないところが良いと思って。自然とこのような風貌になっていました。"地元ネタ"は、当初はそこまで考えていなかったのですが、メジャーなロケーションよりもニッチな場所のほうが少し"くすっと"するかもしれないな、と。市内に越して来て6年なのですが、それまでほとんど"横浜以南"に足を延ばしたことがありませんでした。近所に、どこからつながっているのか分からない階段があるのですが、日々の犬との散歩や取材で、新たな発見にもたくさん出会います。犬を連れてトンネルでしばらく立ち止まっていたり。連載でのお気に入りは、市の自然・人文博物館のナウマン象が出てくる回。コロナ禍の現地での取材も思い出深いです」

――そもそも、なぜ漫画家に?

 「学生時代、絵はどちらかというと下手な部類だったのですが、同人誌活動していて、漫画家になりたいと思い立ち、大学卒業後に島津郷子先生のアシスタントになりました。なぜ自分が採用されたのか分からないのですが...数年間鍛えられました。しばらくは、親には製図関係の仕事と言っていました。20代半ばでデビューできたのですが、雑誌編集部への原稿持ち込みのタイミングや、これまでの経験、(横須賀こずえの)ストーリーのテーマも不思議な縁で結ばれているように思います」

  *  *  *

 特集展示は6月26日(日)まで開催中。横須賀美術館SNSで小田さん書き下ろしのショートストーリー(「男ロワイヤル 横須賀 第一斗 真ヴェルニー像を追え/第二斗 平作川の鯉」)を公開中。詳細は同館ホームページ【URL】https://www.yokosuka-moa.jp/index.html

 展示についての問い合わせは【電話】046・845・1211

小田 扉(おだ とびら)1974年、横浜市磯子区出身。1999年に漫画家デビュー。代表作「団地ともお」はNHKでアニメ化も。上記イラストは本人提供
小田 扉(おだ とびら)1974年、横浜市磯子区出身。1999年に漫画家デビュー。代表作「団地ともお」はNHKでアニメ化も。上記イラストは本人提供

三浦版のローカルニュース最新6

みうら夜市今年も中止

「でっけぇマグロ獲ってこーい」

三崎漁港 花暮崖壁

「でっけぇマグロ獲ってこーい」 経済

新造船9年ぶり出航で賑わう

6月24日号

ラクロス6人制コート整備

潮風スポーツ公園

ラクロス6人制コート整備 スポーツ

女子日本代表が強化練習

6月24日号

夏のボーナス支給

三浦市

夏のボーナス支給 経済

一般職平均約75万円

6月24日号

市に絵本など寄贈

CFネッツ

市に絵本など寄贈 文化

倉橋代表がプロデュース

6月24日号

おしゃれな周遊ツアー化へ

「三浦野菜」活用

おしゃれな周遊ツアー化へ 経済

”チャリピク”社会実験

6月24日号

あっとほーむデスク

  • あっとほーむデスク

    6月24日0:00更新

  • 6月10日0:00更新

  • 5月27日0:00更新

三浦版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

三浦版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2022年6月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook