初声町和田在住の高橋ひよりさん(白鵬女子高校3年)が6月17日(金)から栃木県で開かれる全国高校総体(インターハイ)南関東地区予選の陸上女子800mに出場する。6位以内に入れば、全国の切符を手にすることができる大一番。昨年は惜しくも決勝7位で涙を呑んだ。今年は高校生活ラストイヤー。横断幕に掲げるスローガン「一走懸命」を体現しようと、準備に余念はない。
「納得のいく走りではなかった」。5月22日に三ツ沢公園陸上競技場で行われた神奈川県予選の決勝。スタート直後、前に出るタイミングを逃し、最後尾になった。予想だにしていなかったレース展開に焦りを感じながらも、猛烈な追い上げにより強豪校の選手たちを次々と追い抜き、2分14秒85で2位入賞。6位以内に与えられる南関東の出場権を得た。
神奈川県、東京都、千葉県、山梨県から勝ち上がってきた24人と全国へのイスを競い合う南関東。昨年、大会の予選でマークした自己ベスト2分12秒73の記録更新を目指す。
最後の年に懸ける想い
初声中学校で陸上を始めた高橋さん。三浦市代表チームに選ばれ、「市町村対抗かながわ駅伝」に出場した経験を持つが、中学の大会では県大会の決勝止まりで全国の舞台は踏めなかった。
ただ、粘り強い走りが白鵬女子高校で陸上部の監督を務める佐野純さんの目に留まり、入部のオファーが舞い込んだ。自宅から鶴見区にある高校までは電車で片道2時間弱掛かるが「強くなりたい」と進学を決意した。
しかし、1年時はコロナ禍でインターハイが中止に。2年時は全国高校駅伝の4区を任されたが、まだ個人での全国出場は果たせていない。
今年はインターハイで結果を残すことを目標に据え、アップダウンのは激しい学校周辺や県内の公園など、自然の地形を利用したトレーニングでスタミナ面の強化に励んできた。佐野監督は「研究熱心で、とにかく走るのが好きな子。夢は自分の手で掴み取るしかない」とエールを送る。
目前に迫る大会に高橋さんは「今年に懸ける想いは誰にも負けない。持ち味のスピードを活かし、確実に全国に行く」と気後れはない。また、これまで無観客での大会が続き、背中に声援を浴びることなく1人で戦ってきたことにも触れ、「南関東は久しぶりに有観客での開催。自分らしい走りを両親にも見せたい」と意気込む。
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