毘沙門の三浦バイオマスセンターで先月18日、県立平塚農業高校初声分校の生徒によるメタン発酵消化液を使った栽培実証実験の発表が行われた=写真。
同センターでは、三浦市内の公共下水道汚泥や地元農家から出る農作物残渣(ざんさ)などの再資源化を行っている。燃料となるバイオガスを取り出す際に発生する副生成物のメタン発酵消化液が、植物の生育を促す肥料の成分を含んでいることから、センターでは農協や地元農家に加え、同校へ施肥効果実験を依頼。有効活用へ向けた研究が進められている。
発表をしたのは山村美月葵さん(3年)と村松玲香さん(同)。昨年度、授業の一環で校内の畑でナスを栽培し、草丈や葉の枚数、収穫量など化学肥料とのデータ比較を実施。昨夏は所属する畜産研究部の活動として、散布方法の改良や栽培作物の種類を増やすなど実験を継続してきた。
発表会にはセンターを管理運営する三井造船環境エンジニアリングや三浦地域資源ユーズ、農協、みうら楽農くらぶ、地元生産者など消化液利活用検討会のメンバーが出席。結果を披露すると「(露地のほか)ビニールハウスでも実験をしてみてはどうか」「味や害虫のつき方は」といった活発な質疑が行われた。
2人は活動を振り返って、「これまで捨てていた消化液が、液肥として利用されたら嬉しい」と今後の展開に期待を寄せた。
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