戸別収集ごみ半減袋 7月実施を延期へ 3月議会での条例案否決受け
葉山町はこのほど、今年7月から実施を予定していたゴミの戸別収集と指定袋の導入を延期することを明らかにした。実施にかかる条例が3月議会で否決されためで、8日に行われた同町議会全員協議会で町側が議員の質問に答えた。同町では事業実施に係る周知などを徹底した上で年内を目途に実施の再調整を図る方針。
両事業は同町の「ゼロウエイスト政策」の一環で、ゴミ半減化に向けた取り組みとして今年7月から同時導入する予定だった。しかし一部有料になる指定袋(半減袋)の導入には条例の改正が必要で、町側は3月の定例会で半減袋の導入を盛り込んだ改正案を上程していたが、周知不足や費用対効果の検証不足などを理由に議会がこれを否決。
町環境課では再度事前説明会などを行い、町民への周知を徹底する方針だが、6月議会で了承が得られたとしても「時間がなく物理的に間に合わない」との理由から7月の実施を断念した。同課によると議会で承認されてから実施まで、説明会の開催や袋の流通経路の構築など準備に半年近くかかるという。
実施の時期について「ゴミが増える年末は避けたい。できるだけ早い実施に向けて努力する」と担当者は話している。同課では来月下旬から7カ所ある町内会館などで順次実施にむけた説明会を行う方針。問合せは同課【電話】046(876)1111まで。
モデル地区では実績出るも
同町では昨年4月から一色台、続いて9月から牛ヶ戸でもモデル事業を実施。地区内のゴミステーションを廃止し、「燃やすゴミ」「容器包装プラスチック」「プラスチックゴミ」の3種類は戸別回収し、缶やビン、ペットボトルは地区内に設置された資源ステーションで回収する新たなシステムを取り入れている。
町環境課によるとモデル地区では生ゴミ処理機の利用と合わせて7割程度の削減に成功しているという。
また今回の新事業導入についての町民の反応については「問合せの中には早く戸別収集を始めてほしいという声も多い」。ただ一方では、現状での実施は時期尚早との声もあがっており、事業の開始時期など、今後の動向に注目が集まりそうだ。
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