直木賞作家で現同賞の選考委員を務める阿刀田高さんの講演会が12日、逗子文化プラザ2階のなぎさホールで行われた。
当日のテーマは「読書の楽しみ」。拍手で迎えられた阿刀田さんは冒頭で「まず、読書は本当に素晴らしい。相手がいなくても一人でできるし、古本屋に行けば安く、図書館に行けばただで手に取ることができる」と読書の魅力を紹介。また駄洒落や回文などを引き合いに日本語そのものの面白さについて触れたほか、自身が幼少期、父親の書斎にあったお気に入りの本に読みふけったエピソードなども披露した。さらに「本を好きになるには難しいことをあまり考えず、自分にとって面白いものを読むのが一番」と読書のコツについても言及し、最後は「元々資源がないこの国にとって、読書は本当の意味で国を豊かにするのに役立つ。読書への愛を次の世代に伝えていきましょう」と会場に集まった約350人に呼びかけた。
逗子・葉山版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|