ジュニアテニスで国内最高峰の大会として知られる「ダンロップ全日本ジュニアテニス選手権2011」に葉山町下山口在住の松崎勇太郎さん(18歳・リビエラ逗子マリーナTS)が今夏、関東代表として出場し、18歳以下男子シングルスの部門で見事優勝を果たした。14日には町役場を訪れ、森英二町長や豊田茂紀教育長に結果を報告。町長らから健闘を称えられた。
松崎さんは父親の健さん、町テニス協会の杉浦晃さんらとともに町長室を訪問。優勝カップや賞状を手に大会の戦績を報告すると森町長は「葉山の高校生から日本一が出たということは大変誇らしいこと。将来が楽しみですね」と健闘をねぎらった。
松崎さんは5月、64選手によって行われた県大会でベスト4に進出。関東大会では準優勝に輝き、全国の地方大会を勝ち抜いてきた64選手が集う全国大会に駒を進めた。
身長165cm、体重68kgと体格は恵まれた方ではなかった松崎さん。それでも全国大会では鋭いサーブと攻撃的なプレイスタイルを武器に全国大会では準々決勝まで2セット先取で順調に勝利を重ねた。準決勝では接戦をものにし、決勝に進出。最後の大一番は昨年の覇者、関西代表の栗林聡真さんを相手に最後まで粘り勝ち、全国優勝という初めての栄冠を手にした。
最後に掴んだ栄冠
両親の影響で2歳からテニスを始めたという松崎さん。小学校に入学する頃になると地元のテニスクラブに入り、12歳には全国の大会でも結果を残すなど頭角を現し始めるが、今回の快挙までの道のりは決して平坦なものではなかった。
高校生になってぶつかった壁。高1と高2の時に出場した同大会では2年連続で関東2回戦負けを喫した。「試合中どうしていいか分からなくなってプレーするのも怖くなった」と振り返る。高3は同クラスで出場できる最後の年。「だから何としても今年はチャンピオンになりたかった」。
そこでコーチからのアドバイスを元に見直したのがテニス以外の面。コートの掃除、あいさつ、日々感じたことをノートに書き留めるなど私生活面を徹底的に見直した。自分の尽くせることは全て尽くす―。その努力が大会で実を結んだ。「でも優勝したのは過去のこと。今後も挑戦者として自分のテニスを続けていくだけ」と悲願を成し遂げた今もたゆまない。将来の目標はプロの選手として世界のプレーヤーと戦うこと。またゆくゆくは「自分の体験してきたことを伝えて、次世代のジュニアの子たちを育てたい」と笑顔で結んだ。
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