逗子・葉山版 掲載号:2011年11月18日号
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葉山町長選考察【1】 ごみ問題への最善手は デスク・レポート

社会

 ▽来年1月15日投開票の葉山町長選の出馬に向けた動きが加速してきた。選挙まで残り2ヵ月。今回の町長選の争点となりうる町の課題を連載で検証する。

 ▽町が喫緊の課題として取り組むべきものひとつとしてごみ問題が挙げられる。町のクリーンセンターは昨年末、基準値以上のダイオキシン類を排出し稼動を停止。現在も施設は停止したままで処遇についてはいまだ方向性が定まっていない。現在町の焼却ごみは民間に委託しているが、委託費は4月から10月まで約1億6千万円、月間ベースだと2千万円以上と高額だ。現町政は「ごみゼロウエイスト」を掲げ、ごみの減量化と資源化に努めてきた。この4年間、ボランティアや町内会の協力もあり、たしかにごみは減った。ただ、排出ごみがゼロにはならない以上、それだけでは根本的解決にならない。

 ▽では同センターを再稼動させるかと言えば、現実的に見てそれは難しい。再稼動のための費用は現在町が算出中だが、巨額の費用がかかることは間違いない。そもそも同センターは昭和52年に完成。建設から35年が経ち老朽化が激しく、同町では停止前まで年間約1億から1億2千万円のメンテナンス費をかけてきた。ごみの焼却にかかる町民ひとりあたりの費用は、箱根町を除けば県内ワーストだ。

 ▽同センターを廃炉とした場合、可能性として浮上してくるのは近隣の自治体との協力関係構築だ。しかし、これについても大きな壁がある。現職の森英二町長は横須賀市と三浦市との2市1町ごみ処理広域化計画からの脱退を公約に掲げ、当選した経緯がある。2市が債務不履行などを理由に1億4800万円の損害賠償を求めた裁判は12月8日に判決が下される見込みだが、どちらが勝訴したとしても歩み寄りの弊害になることは避けられない。また逗子市にも鎌倉市にも他市の焼却ゴミを受け入れる余力はない。

 ▽今、町のごみ処理対策は袋小路に立たされている。各候補予定者がこの状況に対してどういった最善手を打ち出すのか。その答えに注目したい。また、町民ひとり一人がごみ処理の方向性について何を望むのか。今回の選挙で民意が改めて問われそうだ。
 

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