葉山警察署の交通課に勤務する高橋正一さんが先月20日、葉山町木古庭の老人会「長寿会」で創作落語をお披露目し、地域のお年寄りに落語を通して交通安全を呼びかけた。地域のお年寄りが集う機会に交通安全を啓発しようと同署が企画したもの。
制服を着物に警棒を扇子に持ち替え、今日は ”一日落語家”に―。
高座名は「葉山亭交正」。高校時代、部活で落語部に所属していたこともあり、署内で話が持ちあがった。以前三崎署でも落語を披露したことがあったという高橋さん。今回は実に4年ぶりのお披露目で、会場に集まった約60人のお客を前に緊張した面持ちだったが、高座に上がると小噺を皮切りに早速笑いを誘った。
高橋さんが演じたのは十八番という落語「平林」をアレンジしたもの。手紙を平林さんに届ける与太郎がふとしたことで読み仮名を忘れてしまう。通りがかりの人に尋ねるがことごとく読み仮名が違い目的地にたどり着けない。「タイラバヤシかヒラリンか、イチハチジュウノモクモクさんか」。身振り手振り交えながら大慌てする与太郎を熱演する高橋さん。「お後がよろしいようで」。落語が終わると笑いに包まれた会場からは惜しみない拍手が送られた。女性のひとりは「面白かった。道を出歩く際は交通安全には気をつけようと思う」と話した。
高齢者事故15件
葉山町で5月6日現在までに発生している高齢者が関係する事故は15件で全体の約35%。同署では「道を横断する際は信号をよく見る、斜めに横断したりはしないなど安全を心がけてほしい」と呼びかけている。
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