逗子・葉山版 掲載号:2012年6月8日号
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みんなでがんばろう逗子プロジェクト 「竹駒に食堂を」 市民団体がボランティアで店舗建設

社会

「今必要なのは被災地の人がいきいきと働ける環境づくり」と桐ヶ谷代表
「今必要なのは被災地の人がいきいきと働ける環境づくり」と桐ヶ谷代表

 東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市の支援を行っている市民団体「みんなでがんばろう逗子プロジェクト」(桐ヶ谷覚代表)が新たに、同市竹駒町に食堂をつくる計画に取り組んでいる。被災地に雇用の場を創出することで復興支援の一助にしようと始めたもの。現在同町では8月の開店に向けた準備が進められている。

雇用創出で復興後押し

 計画名は「星のおじさまプロジェクト」。サン・テグジュペリの「星の王子様」をもじったという。同団体はこれまでも募金活動をはじめ、仮設住宅の利用者らに長いすを無償で提供する「いすながおじさんプロジェクト」など様々な支援活動を展開してきた。

 今回の計画は、桐ヶ谷代表が昨年8月に同町に赴いた際「竹駒の人たちが生きがいを持って働ける食堂を作ろう」と町内の仮設住宅で自治会長を務める熊谷省二さんに提案したのがきっかけ。

 同町は海から約5Kmほど離れた住宅街だったが、津波で多くの家や住民が流され、壊滅的な打撃を受けた。現在は仮設住宅が立ち並び、街の再建は進んでいるが、一方で仮設住宅にこもりっきりになってしまったり、するべきことがなく活力を失ってしまうお年寄りを見ての着想だった。

 「被災地支援と言っても、必要とされるものは刻一刻と変わる。今必要なのは被災地の人がいきいきと働ける環境と、経済が自立できる仕組みを作ること」と桐ヶ谷代表は話す。

被災者らが提供「郷土の味」

 食堂の名前は「竹駒食堂」。建材は地元材木店や工務店から少しずつ寄付を募る”たく鉢方式”で、資金も逗子市民などから約700万円の募金が集まった。仮設住宅付近に借りた土地に逗子葉山建設組合の有志がチームを組み、交代で72平方メートルの店舗を建てる。

 店最大の特徴は、竹駒で暮らす人たち自らが調理や接客をする点。「高齢者が働ける場がまだ少ない中で、こうした場所ができるのは非常にありがたいこと」と熊谷さんは話す。

 店で供するのは地産の食材を使った郷土料理。「かしこまった料理ではなく、食べてほっとできるような家庭の味を提供したい」と意気込む。「地元の人間はもちろん、ボランティアに訪れた人、建設作業員の人など多くの人に気軽に通ってもらえたら」。

 建物は今月23日に上棟、来月中旬にも完成する見込みだ。

上棟式ボランティア募集

 「みんなでがんばろう逗子プロジェクト」では、23日に行われる上棟式のボランティアスタッフを募集している。内容は建材の運搬や餅撒きなどの式典準備ほか。6月22日の深夜にバスで逗子を発ち、翌日陸前高田市に到着。24日早朝に戻る。「被災地の今を見て、今後の被災地支援のあり方について考えるきっかけにしてもらえれば」と同団体。

 参加費は交通費として1万円。その他諸経費は自己負担。定員は10人。応募多数の場合は抽選。申し込みは今月11日(月)までに同団体事務局【電話】046・872・2291まで。
 

8月に開店予定の竹駒食堂(イメージ)
8月に開店予定の竹駒食堂(イメージ)

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