逗子・葉山版 掲載号:2012年7月6日号
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竹駒食堂 上棟式で復興への願いひとつに 市民有志39人が陸前高田市へ

社会

右から建設が進む「竹駒食堂」。神事で工事が安全に行われるよう祈る参加者。「三陸のおふくろの味を提供したい」と意気込む調理スタッフ。
右から建設が進む「竹駒食堂」。神事で工事が安全に行われるよう祈る参加者。「三陸のおふくろの味を提供したい」と意気込む調理スタッフ。

 先月22日深夜、39人の市民ボランティアを乗せたバスが逗子市を出発した。

 行く先は東日本大震災で壊滅的な被害を受けた岩手県陸前高田市。同市竹駒町に「被災地の人が働ける食堂を作ろう」と進められてきた「竹駒食堂」の上棟式に向かうためだ。

 企画したのは震災以降、同市の復興支援を行ってきた市民団体「みんなでがんばろう逗子プロジェクト」(桐ヶ谷覚代表)。0泊3日の”弾丸ツアー”にはプロジェクトメンバー、食堂を建てる建設組合の大工、上棟式を手伝うボランティアスタッフらが乗り込んだ。

 「自分にできることを」。会場に着いたメンバーらは早速作業に取り掛かった。建設関係者らは手際よく次々と木材を組み立て、その他のメンバーらは上棟式に訪れた住民に振舞うバーベキューなどを準備。食堂を一目見ようと近隣の住民も続々と会場を訪れた。

 午後3時。宮司による神事が始まるとあたりは厳かな雰囲気に包まれた。神事に続き、棟梁による祝い歌、来場者への餅まきなど滞りなく行われ、参加者らは工事の安全と、津波の傷跡が残る場所に新たに建とうとしている食堂に復興への願いをこめた。

「働ける食堂、作ります」

 「逗子の皆さんの力添えがあってこそ、ここまで来ることができた」。食堂の運営責任者の熊谷省二さんはあいさつで声を震わせた。

 上棟式までは平坦な道のりではなかった。建設予定地の確保に、建材の調達。他所の土地の人間が食堂を建てることに懐疑的な住民の理解を得るのにも時間を要した。今では行われることが少なくなった上棟式も「建てる前に地元の人に見てもらおう」という配慮からだった。それでも場所は復興の進む一等地に、建材も桐ヶ谷代表と付き合いの深い材木店が用意してくれた。「皆さんが元気になる食堂に皆さんの手で育ててほしい」と桐ヶ谷代表。熊谷さんも「単なる食堂としてだけでなく、地域交流の場としても活用したい」と力を込めた。食堂のオープンは8月。食堂のスタッフらは「働くのが楽しみ。三陸のおふくろの味を提供したい」と意気込んだ。また市民ボランティアのひとりは「被災地の今を見て、復興はまだまだこれからということを実感した。自分もできることを継続したい」と話した。
 

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