近隣に食料品や生活用品を販売する店舗が少なく、買い物にでかけるのが負担になっている高齢者らを支援しようと逗子市社会福祉協議会はこのほど、初の「出張商店街」を企画した。会場で商品を販売する一方、宅配サービスなどを手掛ける事業所と支援者を繋ぎ、負担の解消を図る。同社協では今回を試験的な取り組みと位置づけ、今後市内各地で同様の取り組みを展開したいとしている。
コンビニ、スーパーなど6店が出店
会場はアザリエ望洋公園(逗子市池子2丁目)。3月19日(火)の午前10時から正午まで仮設の商店街がお目見えする。
昨春、同地域にあったコンビニエンスストアなど3軒の販売店が立て続けに閉店したことを受け、同社協には地域のお年寄りから「買い物が不便で困っている」という声が寄せられていたという。同社協では、地域の高齢者や障害者らを支援する「地域安心生活サポート事業」を展開。地域の販売店などに協力を仰ぎ、宅配サービスなどを手掛ける店舗を「福祉協力店」として登録し、支援者に紹介するなど体制づくりを進めている。しかし認知度の低さから利用率が低かったため「実際に顔つなぎをする機会を作れば事業が浸透して、要支援者、事業者双方の利点になるのでは」と今回の企画に思い至った。
昨年9月には市商工会と「買物支援検討会」を立ち上げ、東逗子団地の住民を対象にアンケートを実施。回答からは「徒歩圏に行きたいお店がない」「重いものを持てないため、少ししか買えない」などの答えが目立ち、お年寄りが買い物に窮している現状が浮き彫りになった。県社協から20万円の補助金を受け、事業を実施する。
3月19日、アザリエ望洋公園
当日は同社協の呼びかけに応えたセブンイレブン逗子1丁目店、鴨ん家、岡村家具店、司法書士法人市川事務所、スーパーアザリエ、アンドブレッドの6店が出店。コンビニやスーパーの商品が並ぶほか、椅子の販売、無料の法務・税務相談なども受け付ける。11時30分からは景品のあたる抽選会も。同社協では今回の企画について「近隣でも例がない取り組みで成功するかどうかは未知数」としながら「今回をモデルケースにして、今後ニーズのある他の地域にも繋げていきたい」と意気込んでいる。
問合せは同社協【電話】046・873・8011へ。
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