不要になったCDやDVDを加工品としてリサイクルし、地域福祉の向上に役立てようと逗子市社会福祉協議会は1日から「お互いさまキーホルダー&ストラップ」の販売を開始した。地元地域作業所などと協力し200個を製作。売上げは同社協の地域見守り活動に活用するほか、製作した障がい者の賃金などにあて、地域が抱える課題の解決を図る。
お互いさまキーホルダー&ストラップ
キーホルダーとストラップは各1個300円。3cm〜4cm大のパネル2つがついており、「ZUSHI」「逗子」などと印字されている。
同社協では、地域のお年寄りや障がい者らを近所で見守り、サポートする「お互いさま〜地域安心生活サポート事業」を展開。現在830人が「見守りサポーター」として登録し、市内22の地域で活動を行っている。活動は基本ボランティアだが、啓発物の作成など一部で費用がかかるため、どう活動費を捻出するかが課題となっていた。
そこで同社協職員が何かグッズを作って販売収益を活動費にあてられないかと思案。逗子市はごみ排出ゼロを目指す「ゼロウエイスト政策」を推進していることもあり、同事業の一助にもなればと材料には不要になったCDやDVDを選んだ。さらに、地域の作業所に通所する障がい者らに就労や地域参加のきっかけにしてもらおうと製作の協力を仰いだ。売上げの300円のうち活動費、障がい者の賃金、材料費に各100円ずつあてる。「逗子が抱える3つの課題を少しでも解決できれば」と同社協。
障がい者ら腐心
「どうしたら手にとってもらえるだろう」。完成にいたるまでおよそ半年間、試行錯誤を繰り返した。剪定バサミでCDを適当な大きさに切り、ヤスリをかけ、光沢面をはがしてからシールを貼って見た目よく。一見してゴミとは分からないほど可愛らしく仕上がり、今年2月に市内のアンテナショップで試しに販売したところ約100個が瞬く間に売れた。店を訪れた人から逗子の土産物として喜ばれたようだ。同社協では「海開きして観光シーズンを迎えればより需要が見込める。今後協力団体にも呼びかけて販路を広げていきたい」としている。
キーホルダーとストラップは市福祉会館(沼間)ほかマイえるしぃ(桜山)、青い鳥(逗子市役所内)ほかで販売。不要になったCDやDVDは市資源循環課窓口ほか市内公民館などで回収を受付けている。
問合せは同社協【電話】046・873・8011まで。
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