葉山町はこのほど、地震や津波被害などに対する防災情報を1冊にまとめた「防災ガイドブック〜もしものときの災害に備えて」を約1万4千部作成し、全戸配布した。「家族で情報を共有し、日ごろの防災訓練などにも役立ててほしい」と話している。
ガイドブックはA4版53頁。巻頭では東日本大震災をふまえ、「災害時にはまず己の身を守る『自助』、次に地域で互いに協力し合う『共助』が重要」と説いた上で、災害の場面ごとの対応を紹介している。「これまで災害対策を1冊にまとめたものがなく、町民からも好評」という。
内容は「地震対策」「津波対策」「風水害対策」「自主防災組織と災害時要援護者対策」「災害ボランティア」「火災・救急」「お役立ち情報」―の7部構成。昨年末に改定した津波ハザードマップのほか、避難施設を示した防災マップ、町内のAED(自動体外式除細動器)の設置場所を記したAEDマップなど地図情報も充実させている。
「地震対策編」では、地震が発生してから避難するまでの対応や心構えが時間とともにチャートで紹介。全体を通して解説にイラストを加え、視覚的にも分かりやすいよう工夫を凝らした。最終ページには手書きで家族や親戚などの連絡先を書き込める「わが家の防災メモ」も添えられており、町防災課では「予め記入し、家族が分かる場所に置いてほしい。日ごろから、情報を共有し、いざという時に役立てて」と呼びかけている。
ハンドブックは全戸配布したほか、福祉会館や図書館など町内公共施設、コンビニエンスストアにも依頼を仰ぎ設置。外出時にも閲覧ができるよう配慮した。
作成にあたっては2012年度予算として320万円を計上している。
問合せは町総務課【電話】046・876・1111まで。
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