逗子・葉山版 掲載号:2013年7月5日号
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一色在住・浅井さん 魚でアート作り20年 表情豊かに海の中再現

文化

自宅の壁には群れで泳ぐ鯛、愛嬌たっぷりのハリセンボンなど今にも泳ぎ出しそうな精巧な剥製がずらりと並ぶ
自宅の壁には群れで泳ぐ鯛、愛嬌たっぷりのハリセンボンなど今にも泳ぎ出しそうな精巧な剥製がずらりと並ぶ

 サンマやカマスに鯛。地元海の幸が水のない“水槽”の中を気持ち良さそうにゆらりゆらり――。

 葉山町一色に魚を使ったアート作品を20年来作り続けている男性がいる。浅井洋司さん(70)は相模湾の身近な魚を剥製にし、独自のアイデアを加えて海の中の魚たちを表現する自称「お魚アーティスト」だ。自宅にはずらりと作品が飾られ、そこはさながら「水のない水族館」のよう。70種以上の魚を素材に、これまで手掛けた作品は500を超えるという。

 大手広告代理店でテレビCMのアートディレクターを務めていた浅井さん。きっかけは30代の頃、葉山の海に潜ったときだった。「いつも仕事でレンズを覗いていたせいか、海で魚を見たとき『この景色を切り取って何か面白いものが作れないか』と感じたんです」。

 本格的に始めたのは50歳で早期退職してから。葉山在住の剥製師に弟子入りし、いろはを学んだ。「最初は独学だったけど、出来るようになってからは楽しくて」と振り返る。

 作品に使う魚は、地元漁師に商品にならないような小ぶりのものを分けてもらい、それを針金などで作った自作メスや医療用のハサミを使いながら、エラから中身を取り出していく。皮を洗い、園芸用の粉末プラスティックを詰めて、ヒレを固定し、1カ月半ほどかけて乾燥。彩色し、最後に義眼をはめると魚は海の中の姿そのままに”甦る”。

 仕上げはここからだ。海底や海藻は紙粘土や彫金した金属板などで表現。背景は本物ではなくあえて創作することで「抽象さ」を残すのだという。「その方がかえってリアルに見える」と浅井さん。単なる標本ではなく、表情豊かに作られた作品は、観るものに海を覗き込んでいるかのような感慨を抱かせる。浅井さん自身も完成した作品を前に「ハイボールを飲むのが何よりの楽しみ」なのだという。

 これまで葉山や都内で個展も開催しており、今秋には図書館内の葉山まちづくり館で作品展を開催する計画もあるという。「こういうものを作る人は少ないですが作品を観て、興味を持ってくれる人がいたら嬉しいですね」と笑みを浮かべた。
 

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