今年度から逗子海岸営業協同組合の理事長を務める 原 敦さん 逗子市小坪在住 44歳
誰もが楽しめる海に
○…ビーチと並び、いまや夏の逗子海岸の風物詩ともいえる海の家。今年は約40の建物が軒を連ね、数十万人規模で訪れる海水浴客を出迎える。今年3月、理事長に就任。海開きをむかえ、事務手続きや会合、地域から寄せられる問合せへの対応などに日々奔走する。初めての経験に手探りも多い中、自らの役割はこう考える。「組合員と行政、地域住民の間に入って、互いの関係を取り持つこと」
○…自身も海の家の経営者の一人だが、かつてはオートバイのレーサーだった。高校を卒業してから全国のサーキット場をまわり、一心にプロを志した。一瞬のミスが命取りになる世界。転倒による怪我から指を切断する選択を迫られたことがある。「繋ぐなら1年間バイクに乗れないが、切断するなら3週間で乗れるようになると言われ、僕は前者を選んだ。今思えば、あそこがプロになれる人間かどうかの分岐点だったのかな」。もし後者だったらと問うと「日本一になっていたかも」と冗談交じりに笑う。
○…今年は地元の人により快適に夏の逗子海岸を楽しんでもらおうと、子どもが無料で利用できる海の家の設置や、マナー向上のためBBQエリアの有料化など新たな取り組みも始める。誰しもが楽しめる海に向け、できることを一つずつ―。「力を尽くして、今年1年をまっとうできれば」
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