逗子・葉山版 掲載号:2013年9月20日号
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墨心会の会長、また水墨画作家として世界で活躍する 宮田記朱(きしゅ)さん(本名:羊子) 葉山町堀内在住 75歳

己の道ひと筋に

 ○…「一言で表すなら水墨画は『暗示の美術』」。25回目を迎えた「墨心会展」の会場。一堂に飾られた会員の力作を眺めながら呟いた。写実的でありながら西洋美術のように全てを描き切らず、そこにわずか余韻を残す。すると水の流れや風の音、草陰にいる虫の息遣いが聴こえてくる。その暗示的部分こそ水墨画の真骨頂。墨心会会長や公民教室の講師などを長年務める一方、自身は世界で脚光を浴びる水墨画作家でもある。

 ○…自身の作風は山水図に象徴される水墨画の枠には当てはまらない。大胆な筆遣いと繊細な世界観が同居した独特の世界観。これまで国内をはじめ各国で幾多の作品展を開催し、特に海外では新進気鋭の作家として高い評価を受けている。40歳を過ぎてから本格的に水墨画をはじめいろはを学んだが、「人と同じことはやりたくない」と独自の世界を描くように。しばらくはひたすら創作に打ち込んだが89年に「融合」と題した作品が現代水墨画展で通産大臣賞を受賞したことで作家としての道が開けた。

 ○…作品のテーマは「命・道・社会情勢」。「融合」は当時、原子核融合という言葉が流行したことを受け「世の中の全てのものは、融合で成り立っている」ということを暗示したものだ。ときに「sumieアート」とも呼ばれる作品は社会風刺と哲学性に富み、万人の理解は得がたい。それでも作風を貫くのは独自の精神性こそが絵画の本質と捉えるから。「人はなぜ子どもの絵を見て感動すると思いますか」。そこには子どもならではの発想と創作が満ちているからだ、と。

 ○…今年はすでに8回の展覧会に出展。来年4月にはパリでの個展も控える。多忙な日々に目まぐるしさはある。だがそんな日々にも創作意欲は尽きない。次の題材として構想しているのは「断シャリ」。「私自身も色々と整理しないとね。どう描こうかしら」。思うまま闊達に。姿勢そのままに、想いを筆にのせ続ける。
 

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