発達に不安のある子どもや家族を総合的に支援する「(仮称)療育・教育の総合センター」について逗子市はこのほど、市青少年会館に設置する方針を固めた。当初はJR逗子駅前の民間ビルでの設置を計画していたが、建替えの着工が遅れていることを受け方針を転換。同会館の用途を廃止し、転用する形で2016年4月の開設を目指す。
当初開設を計画していたのは現在建替えが計画されているJR逗子駅前の菊池ビル。駅前で利便性が高いことに加え、市へ無償貸与の打診があったことから設置に向けた議論を進めてきた。しかし、同ビルが1年以上着工が遅れていることや、今年に入ってから事業者から着工の目途が立っていないことが報告されたことを受け、方針を転換。市では同センターを今後の療育、教育事業の拠点施設と位置付けており、「開設を待つ市民のためにも、これ以上設置を遅らせることはできない」として市青少年会館に設置する意向を固めた。
同会館は1973年3月に完成。鉄筋コンクリート造3階建てで延べ床面積は約1570平方メートル。市内の児童生徒の交流や活動の場などとして利用されてきたが、児童館機能を持つ「体験学習施設(愛称スマイル)」が4月、第一運動公園内にオープン。同施設に主な機能が移ったことで、現在同会館の1、2階部分は空きスペースになっている。新たな計画は同会館の用途を廃止、転用し整備するもので、1、2階に「(仮称)こども発達支援センター」を設置し、3階の教育研究所と連携させることで包括的な療育、教育の支援施設を目指す。
市では現在同センターの設置などについてのパブリックコメントを実施(7月1日まで)。今後は整備案をまとめ、今年度中に設計を委託、来年度に改修工事を開始し、16年4月の開設を目指すとしている。
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