逗子・葉山版 掲載号:2014年10月24日号 エリアトップへ

山の根自治会「児童見守り隊」の発起人 川瀬 泰弘さん 逗子市山の根在住 80歳

掲載号:2014年10月24日号

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見守り活動は「生きがい」

 ○…10年前、山の根自治会で発足した「児童見守り隊」。久木小学校に通う児童の安全を確保しようと現在45人の有志が登下校時の見守り活動を行っている。節目となった今年、活動の足跡をまとめたポスター展を催した。児童から贈られた色紙には「6年間ありがとうございました」「下校時、緑の帽子を見ると安心できました」と見守りへの感謝が並ぶ。「別に苦労してるわけじゃないけどね、こういう言葉が励みになるよ」

 ○…今もなお減らない幼い命を狙う事件。05年、栃木で起きた犯行を報道で知って、例えようのない憤りを覚えた。「残された遺族の思いはいくばくか」。同じことを、自分が暮らす地域で起こさせたくない。その一心から見守り隊を発案したが、誰がいつどのように、パトロールがいいのか、または定点で行うのが良いか。地域のいたる場所へ足を運ぶなど1年がかりで情報をまとめあげ、活動の手法を自治会に提案した。その規約は今も礎に。「曜日を決めて、会員の負担を分担したのが成功の鍵だったのかもしれない」と振り返る。

 ○…今でこそ地域のお年寄りにことあるごとに頼られる存在だが、勤めていた当時は地域との繋がりはほぼ皆無だった。「家のことは妻にまかせきり。近所のこともよく知らなかった」。経験があるからこそ、現役時代は仕事一筋になる気持ちは分かる。ただ「それでも地域との繋がりはあった方がいい」。最近では越してきて積極的に地域に関わる若い世帯も多く「いい意味で時代が変わってきた」とも感じている。

 ○…目に見える活動をすることで、通りがかる人たちとのあいさつが生まれ、言葉を交わすコミュニケーションの場に。見守り活動は地域の繋がりの場としての役目も担っている。話の終り、10年間活動をする自身の原点を尋ねるとこう返した。「生きがいだよ。だからね、私は元気なうちは絶対にやめないんだ」。言葉に迷いはなかった。

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