2月1日(日)に開園する「池子の森自然公園」の事前開放が昨年12月20日に行われた。特定の事業を除いて、一般市民が申請手続きを経ずに池子米軍家族住宅地区40ヘクタールに足を踏み入れるのは、1954年の市制施行以来初。当日は市内外から多くの来場者が訪れ、公園内を散策した。
「自然豊かねぇ。散歩コースにも良さそうだし、開園が楽しみ」。夫婦で訪れていた桜山の60代女性は背筋を伸ばした。
この日開放されたのは一部運動施設や資料館。来秋以降にオープンする緑地エリアも先行でお披露目された。トンネルを抜けた先には広大な自然林が残っており、人の影響を半世紀以上受けてこなかったことでコナラやクヌギ、スダジイといった広葉樹林が生い茂る。また昆虫や鳥類など国や県が指定する希少な生き物も多く生息しているという。
バードウォッチングに訪れていた逗子開成中学校2年生の生徒は「鳥の隠れ家になる芦原がこれだけ残っている場所は逗子でここぐらい。今日は15種類くらい確認できたし、お目当てのオオタカも撮影できた」と満足そうな表情を浮かべた。
市では現在、緑地エリアの環境調査を進めており、今後結果を受けて公園としての整備計画や環境保全計画をまとめる方針。訪れていた60代の女性は「ここには縄文時代からの文化財が数多く残っており、子どもたちがまちの歴史を直接学ぶ上でも重要な場所になるのでは」と期待をこめた。
今月31日、開園イベント
市では1月31日(土)、同公園の開園に向けたオープニングイベントを開催する。緑地エリアを走るランニングイベントや自然観察ハイキングなどの開催が予定されている。午前9時50分から正午。事前申込不要。
問合せは市基地対策課【電話】046・873・1111
逗子・葉山版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|