県内自治体の広報活動を評価する県主催の「平成26年神奈川県広報コンクール」で、葉山町が発行する「広報はやま」が広報紙・町村部で応募のあった13点から最優秀賞に選ばれた。町民の取り組みを掘り下げた特集企画や見た目にも分かりやすい紙面づくりなどが評価された。
担当者のこだわりキラリ
同広報は月1度の発行。A4サイズの冊子形式で20数頁にわたって、町政や町内で行われる催し、季節に合わせた特集などを掲載している。
60回目となる同コンクールでは「広報紙」「広報写真」「映像」の3媒体5部門の広報作品を学識経験者や報道関係者が審査した。各部門の最優秀作品は(公社)日本広報協会が主催する全国広報コンクールにも推薦される。
最優秀賞を受賞した昨年12月1日号の広報はやまでは、12月の人権週間に合わせて「思いやりの形」と題した特集を企画。あえて「人権」という言葉を使わず、町内に住む中学生から高齢者までのインタビューを通して「自分なりの思いやりの形」を紹介したほか、表紙では公園で雨宿りする女の子に傘を差しだす男の子の写真を載せ、「思いやりとは何か」を問いかけた。
広報紙は近隣市では数人がチームで作成することが多いが、同町の担当者は1人。今年入庁5年目を迎える企画調整課の高野愛子さん(26)が取材や写真撮影、原稿作成など主要な業務のほとんどをこなす。入庁して初めて広報の仕事に携わった高野さんだが、全国市町村の広報担当者が集まる研修会に参加するなどし、文章の書き方やレイアウト、撮影の技術を一から学んだ。「町からの一方的なお知らせにならないよう、町民の方々の『顔』を出すように心がけています」と高野さん。今回の受賞を受けて「日頃取材に協力してくださる町民の皆様があってこそ。これまで以上に皆さんの声や顔を取り上げていきたい」と話した。
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