高級ブランド和牛として知られる「葉山牛」を飼育する三浦半島酪農組合連合会(石井廣会長)は先月26日、安倍晋三首相を表敬訪問した。首相官邸を訪れた会員らは、葉山牛のローストビーフやビーフジャーキー、カレールーなどを贈呈。試食した安倍首相は「深い味わいがあっておいしい。皆さんが丹念に育ててきたことがわかる」と生産者らをねぎらった。
訪問は自民党神奈川4区支部長の山本朋広氏の仲立ちで実現。生産者らは「人と同じように炊いたご飯を加えた飼料を与えるなど、独自の飼育方法が葉山牛独特の旨味や甘味を生み出している」と、飼育の苦労について語ったほか「子牛の価格が上がって経営は苦しい。(葉山牛の消費が伸びるよう)所得が上がる政策を」と首相に訴えた。同連合会葉山牛出荷部会の石井義房会長は「首相に直接『おいしい』といっていただき大変うれしい。60年畜産を続けてきたがこんな機会が来るとは思わなかった」と話していた。
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