ピカソ、シャガールなど約300点
20世紀にパリで花開いたリトグラフ(石版画)に焦点をあてる「ムルロ工房と20世紀の巨匠たち―パリが愛したリトグラフ」が県立近代美術館葉山で始まった。ピカソやマティス、シャガール、ミロといった巨匠の作品を展示しながら、その世界を紹介している。
18世紀にドイツで発明されたリトグラフ。写真以前のイメージ伝達手段として19世紀のフランスでは報道、出版、広告印刷の技術として重宝され、20世紀のパリで芸術的表現として大きく花開いた。
そうした中、多くの著名な芸術家が訪れ、数々の名作が誕生した版画工房にフェルナン・ムルロが率いた「ムルロ工房」がある。画家と職人が協同作業を通じて傑作を生み出す中で、リトグラフに隆盛をもたらし、一時代を支えた。同展では、ムルロ工房が手掛けた版画や芸術雑誌、ポスターなどの約300点に加え、制作に用いられる道具、プレス、映像資料なども展示している。
7月20日(祝)まで。月曜休館。開館は午前9時30分から午後5時(入館4時30分まで)。観覧料は一般千円、20歳未満・学生850円、65歳以上500円、高校生100円。7月4日(土)には学芸員によるギャラリートークも行われる。問合せは同館【電話】046・875・2800
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