池子の鎮守で、800年以上の歴史を持つ神明社で使う「子ども神輿」がこのほど完成し、7日、お披露目会が池子小学校で行われた。昨年まで使用していた神輿が老朽化していたため、地元区会が寄付を募って新たに購入。子ども会のメンバーらが真新しい神輿を担ぎ、掛け声を掛け合いながら校庭を練り歩いた。
神輿は本体の高さ1・2m、幅0・7m、重さ約40kg。昨年まで使用していた神輿は戦後、地元大工が手作りしたもので、補修を繰り返してきたが老朽化が進んでいた。地元住民からも新調の要望が高まっていたこともあり、池子区会が地元全地域に寄付を募ったところ、約1年間で個人や企業団体から300万円を超える金額が集まったという。区長の齋藤丈夫さんは「これほど集まるとは思ってもみなかった。皆さんが趣旨を理解してくれ、大変にありがたい」と話す。
神輿には本体と持ち手に取りつけられた葵の御紋が光る。江戸時代、鎌倉にある英勝寺の寺領だった池子村(当時)は水戸徳川家の庇護を受けてきた歴史があり、250年ほど前に住持の戒光院禅尼が御紋入りの神輿と提灯を寄贈。これに倣い、子ども神輿にも取り付けられた。関係者によると御紋付きの神輿は全国的に見ても珍しく、7月19日(日)の例大祭では、大人の渡御と神輿の”競演”もする予定という。
この日、お披露目会には子ども会メンバーや保護者ら約150人が集まり、装いが新たになった神輿に見入った。担ぎ体験も行われ、子どもらは順番に神輿を担いで「わっしょい、わっしょい」と元気よく声を張り上げた。昨年も神輿を担いだ池子小6年の鈴木智就君(11)は「やっぱり綺麗な方が担いでいて気持ちがいい。夏祭りが楽しみ」と声を弾ませた。
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