逗子・葉山版 掲載号:2015年10月23日号 エリアトップへ

近代美術館葉山 自然との関係性、追求した足跡 12月23日まで企画展

文化

掲載号:2015年10月23日号

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《飛葉と振動》2003年 木、布、ジェッソ/WAKABAYASHISTUDIO蔵/Photo山本糾
《飛葉と振動》2003年 木、布、ジェッソ/WAKABAYASHISTUDIO蔵/Photo山本糾

 人間と自然との関係性。ある種生物としての根源的なテーマを言葉や体験を通してではなく、表現によって追求しようとした人がいる。現代彫刻の代表的な存在として知られる若林奮(わかばやし いさむ/1936-2003)だ。その足跡に焦点をあてた企画展「若林奮 飛葉と振動」が一色の近代美術館葉山で開催されている。

 東京芸術大学を卒業し、彫刻家として活動を始めたのが60年代初め。70年頃から国内の野外彫刻展などで受賞を重ね、国外でも2度のヴェネツィア・ビエンナーレに出展するなど、高い評価を得た。

 自然の光や水、植物の生態、犬の呼吸やハエの飛翔――。およそ彫刻にはしがたい対象を取り込みながら、若林は半世紀あまりの創作で人間と自然の関係性を追い求めた。自身と外界の関係を図る尺度といった意味合いで生み出した「振動尺」シリーズ。企画展のタイトルにもなっている「飛葉と振動」は若林が最晩年に彫刻に名づけた言葉だ。

 同展では特に80年代から晩年に続く「庭」の制作に光を当てる。「4個の鉄に囲まれた優雅な樹々」(2000年)など、関連する彫刻約100点のほか、水彩・素描約140点などを通じて若林の創作を見つめなおす内容となっている。

 12月23日(祝)まで(月曜休館)。開館は午前9時30分から午後5時(入館は4時30分まで)。観覧料は一般1000円。会期中は専門家を招いた関連企画も予定されている。問合せは同館【電話】046・875・2800

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