県立逗子高校2年の池田健星(けんせい)さん(16)=久木=が12月27日から来年1月3日までマレーシアのランカウイで開かれるウインドサーフィン世界最高峰の大会「ISAFユース世界選手権」に出場する。日本代表選手として同大会に出場するのは今回が初めてで、「少しでも上位を狙っていたい」と意気込んでいる。
池田さんは9月下旬に和歌山県で行われた選考大会に出場。RS:X級のユース(18歳以下)代表選手枠は男女それぞれ1つずつで、4日間で開催された9レースで同年代の選手を相手に一度も首位を譲ることなく、危なげないレース運びで代表の座を射止めた。
ウインドサーフィンを始めたのは小学1年生のとき。逗子に引っ越してきたのを機に父とともに競技に親しむようになり、小学3年生で全日本選手権初優勝、その後も全国大会で軒並み実績を残し、2011年からは4年連続で世代別のワールドカップ代表選手にも選ばれた。現在では日本ウインドサーフィンの次代を担う逸材だ。
12月に行われる世界選手権はヨーロッパやアジアなど世界各国から代表選手が集い、ユース世代の世界ナンバー1を決める。過去の大会上位入賞者は現在もトップセーラーとして活躍しており、結果を示せれば五輪などさらなる大舞台への道筋も見えてくる。
RS:X級はジュニア世代が使う「T(テクノ)-293」よりも帆やボードが一回り大きく、体力や持久力が要。今年から同級に転向した池田さんは体格に勝る年上の外国人選手とも戦わなければならないが、そのための準備は重ねてきた。日頃の練習では同じRS:Xでもユースより帆が1平方メートル大きい、五輪男子競技用の規格を使用。「このセールを自在に操れれば、ユースでトップ争いもできるようになる」との考えからだ。5年後の東京五輪を見据え、今のうちに規格に慣れておきたいとの思いもある。さらに国内トップクラスの競技者だけが使用できる都内の国立ナショナルトレーニングセンターに週2度通い、筋力も強化。日頃の食生活も栄養士のアドバイスを受けて改善し、この1年で身長は約7cm伸びて179cmに、体重も現在68kgと10kg近く増やした。
7月、ポーランドで行われた世界選手権では100艇中48位と結果を出せずに終わったが、その後は調子も上向きつつある。9月下旬に江の島で行われたアジア選手権では世界大会で一度も勝てなかった香港の選手を相手に接戦を演じ、2位を獲得。「成長している実感はある。今の調子を維持して、世界大会でも一つずつ順位を上げていきたい」と闘志をにじませた。
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