「これどうかな。私が作ったんですよ」。忙ない年の瀬も穏やかな時間が流れるしおさい公園。職員の石井健治さん(68)が今年も園内のしおさい博物館前に飾る門松を手作りした。「年明けにいらっしゃるお客さんに喜んでほしくてね」と朗らかな笑みを浮かべる。
石井さんは元葉山町職員。7年ほど前から園内の掃除や草木の剪定など公園管理の仕事をしている。博物館前に建つ御車寄席に彩りを添えようと季節の飾りを作ったのがきっかけ。「大正8年に建てられて、ここが御用邸の附属邸だった当時から残るシンボル。庭園の雰囲気にも合うかと思って」。取り立てて手作業が得意というわけではなかったが、当初は自ら竹を切り出し、園内で剪定したセンリョウやクロマツで装飾。多いときでは他の公共施設用に4つ近く作ったこともある。門松以外にも、節句や七夕に合わせて季節折々の花々や草木で飾りつけたり。「葉山でも数少ない観光施設ですから、リピーターが増える一助になれば」
門松は7日頃まで飾る予定。
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