今年は申年。干支にちなみ、初詣ならぬ”猿詣”はいかが――。
逗子の名所の一つ、披露山公園。訪れた師走の中旬、この日も園内の猿山では元気に走り回る猿たちの姿があった。
「皆顔や性格、食べ物の好みも違うんです。人間と同じですね」と話すのは(株)どうぶつむらの飼育員、吉村俊幸さん(36)。この日の餌はキャベツやジャガイモ、リンゴ、ミカンなどに賞味期限切れの災害用クラッカー。中でもやはり好物はバナナのようで、吉村さんが手に持つと我先にと集まってくる。
猿の群れは個の強さで序列が決まる縦社会。「雄は少しでも順位を上げようと虎視眈々と狙っている感じ」と吉村さん。時には上位の猿同士の喧嘩で、序列が下の猿が加勢し、”おこぼれ”に預かろうとする場面もあるのだとか。そんな覇権争いの一方、微笑ましい光景もある。「幼い子猿をお姉ちゃんがあやしたり、肩に乗るのを見てそれを真似たりするのは可愛いですね」と新人の小山勇人さん(21)は目を細める。日々の成長を見守るのも仕事のやりがいだそう。
干支とからめて新年の抱負を、と「お題」を出すと「昨年を象徴する文字は『安』だったが、社会的な不安が多かった。不安が去り、安心が”まサル”年になれば」と吉村さん。座布団1枚!
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