甚大な被害が出た熊本地震の被災地を支援しようと葉山町が18日から募金箱の設置を始めた。5月9日まで町役場1階など4カ所で募金を受付け、日本赤十字社を通じて義援金を届ける。
募金箱が設置された18日、1人の男の子が町役場を訪れた。葉山小学校に通う矢部瑛太君(10)。ニュースで地震のことを知り、募金をするため放課後に足を運んだ。「地震で家が潰れたり行方不明の人もいてかわいそうだと思った。被災地の困っている人の助けになったら」とお小遣いと両親から預かったお金を合わせた1200円を募金箱に投じた。
一連の報道で、5年前の東日本大震災の体験を思い出したという矢部君。「夜遅くまで学校に避難して、とても怖くて不安だった」と振り返る。熊本や大分での数百回にも及ぶ余震や瓦解する家屋の状況を知って「同世代の子どもたちもきっと怖い思いをしているに違いない」と友人と相談し、募金を決めたという。矢部君は「食糧や水、困っていることに役立てて」と話し、「これから復旧に向けてがんばってほしい」と被災地にエールを送った。
募金箱の設置場所は役場1階、町立図書館1階、南郷上ノ山公園としおさい公園管理事務所の計4カ所。町社会福祉協議会でも義援金を募集している。
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