横須賀市では、伸び悩む特定健康診査の受診率を上げるために、8月までの受診者に抽選でチャージ済み電子マネー「横須賀開国WAON(ワオン)」を贈呈する。今年度から新たに始める取り組みで、市担当者によると健診率アップを狙った景品贈呈は県内でも初という。
生活習慣病の改善・予防を目的に、国民健康被保険者の40歳〜74歳を対象に実施されている特定健診。「メタボ検診」とも呼ばれ、病気の早期発見や将来的な医療費の負担軽減にも効果があるとされている。市の受診率は、平成20年度が13・9%、21年度が22・9%、22年度が21・5%で開始以来、県の平均値を下回り続けていた。平成26年度は、県平均の26・5%を初めて上回る28・5%だった。診断結果に応じて運動や食生活の指導を無料で受けられる特定保健指導の実施率も3・2%で前年度より微増したが、いずれも市が掲げる目標(健診受診率45%・保健指導25%)には及ばないのが実情だ。
このため、市は一昨年から未受診者に対する受診勧奨に力を入れ、ハガキ・電話での呼びかけや特定保健指導の実施者にフィットネス施設の利用券を配布するなどしてきた。担当者は「電子マネーの贈呈で、健康を意識していない人の受診促進につなげたい。また、利用額の一部が子育て支援に活用される社会貢献カードとしての認知も広がれば」とその狙いを説明。さらに、自分の健康状態を知り、生活習慣の見直しや健康管理への興味を高めることで、市民の”生涯現役”にもつなげたい考えだ。
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