「弓引きサイドランジ」の動きを披露する作成チームのメンバーら。体操は約4分間、14の動きから成る（＝先月13日、町役場前）
子どもから大人まで町民の健康増進に役立ててもらおうと、このほど葉山町オリジナルの「葉山体操」が完成した。町民有志の作成チームが約２年かけて考案し、編曲した町歌に乗せた約４分間の動きにまとめた。町では曲や動きを映像に収めたＤＶＤを作成したほか、インターネット上にも動画を公開。４月以降、講習会などを通じて普及に取り組んでいる。
「健康増進に役立てて」
葉山体操は、町の健康増進や食育推進計画に関する町民との意見懇話会で「子どもから高齢者まで取り組むことができる独自の体操を作りたい」と意見があがったのがきっかけ。懇話会に出席していた有志５人が作成チームを立ち上げ、試行錯誤を重ねながらアイデアをまとめてきた。
筋肉や関節をのばすストレッチ運動や有酸素運動、筋力向上など運動科学に基づいた14の動きで構成。体操の中には「山と海の深呼吸」や「波のスクワット」など葉山らしい、自然をイメージさせる動きを随所に盛り込んだ。さらに子どもも楽しめるヒーローの「変身ポーズ」を取り入れた動きや、高齢者向けに座ったままでもできるようにするなど、幅広い年齢層に親しんでもらうための工夫が凝らされている。
町が青少年会館を利用する子どもや老人クラブの会員を対象に体験会を行ったところ「やってみると面白いし、いい運動になる」など評判も上々だった。チームメンバーで、運動科学専門家の彦井浩孝さん（50）は「継続すれば効果が現れる、しっかりとした内容になった。小さな子どもから高齢の方まで無理なく取り組むことができると思う」、メンバーらは「町民が作った体操なので、ぜひ皆さんやってみてほしい。合わせて町歌を覚える機会にもなれば」と呼びかけた。
出張指導も受付け
町では基礎編、解説編など体操の動きを動画サイト「Ｙｏｕｔｕｂｅ（ユーチューブ）」上に公開（「葉山体操 ユーチューブ」で検索）。ＤＶＤとＣＤは利用希望者に町立図書館で貸し出している。さらに月１度、町保健センターで講座を催すほか、団体を対象に出張指導も受付けている。５月の教室は16日（月）午後２時30分から１時間程度。問合せは町民健康課【電話】０４６・８７６・１１１１
町が作成したDVDとCD
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