記者が見た、聞いた、感じた、を伝える あっとほーむデスク 6月10日0:00更新
「禅とは何だ」。そう問われて思わず答えに窮した。学生時代、海外を旅していたときのことである。出会った異国の人々の方がむしろ日本の歴史や文化に堪能で、己の知識の浅さに幾度か恥ずかしい思いをした。人物風土記で紹介した宮澤さんを取材してそんなことを思い出した。海外では高い関心を集める和の文化だが、我々日本人はどうだろう。誤解覚悟でいえばどこかなおざりになりがちな気もする。国際化が進む今、英語も大事だが学ぶべきは足元の文化ではなかろうか。折しも4年後には東京五輪が控える。我々大人も自分自身を振り返るいい機会なのかもしれない。