2006年に閉鎖され、現在は市の遊休施設になっている桜山の旧野外活動センターの活用について市民らが話し合う意見交換会が先月28日、蘆花記念公園内で開かれた。利用者から意見を募り、将来的な施設の在り方を検討する場として市が設けたが、同センターを巡る市のこれまでの対応についての不満が相次いだ。
同センターは06年まで市民が宿泊できる野外活動施設として使われてきたが、貸し出しに伴う法律や耐震性の問題から同年閉鎖。その後の市民利用は原則認められていない。一方、施設の利活用に向けては「逗子文化の会」が14年に市の協働事業提案制度で居住型の交流施設としての活用を提案しているほか、昨年度から関東学院大学による空き家再生モデル事業も始まっている。
この日は施設の利用団体や個人など約30人が参加。市側が現在までの経緯を報告したほか、「逗子ヤカツの会」メンバーによる提案内容の説明があった。だが、参加した別の市民団体からは「この10年間、耐震性に問題があるからと立ち入ることすら許されず利用を我慢してきた。市の行った耐震診断は何だったのか」「さんざん振り回されたにも関わらず責任の所在も不明確。市は無責任すぎる」など厳しい声が相次いだ。
市では今回の意見を踏まえ、改めて市民との対話の場を設けるとしている。
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