いらっしゃいませー、ラーメンいかがですか――。
16日、市民祭りで賑わう第一運動公園の一角で、ひと際大きく客を呼び込む声が響いていた。看板にある店名は「TAKU,sキッチン らーめん with 久中」。久木中学校の2年生5人がこの日限定で開いたラーメン店だ。
営業を通じて子どもたちに接客の楽しさやお金の大切さ、商売の面白さを感じてもらおうと逗子市商工会青年部(長野賢太郎部長)が50周年の記念事業として企画。生徒らは同青年部主宰の「あきんど塾」に参加し、8月頃から「ほかの店とかぶらない業種にしよう」などと話し合い、ラーメンでの出店を決めた。販売価格や販売目標も自ら設定。プロの監修を受けながら試行錯誤を重ね、貝のダシを効かせたさっぱりとしたスープをベースに醤油と塩味の2種類を考案した。
この日、揃いのTシャツを着た生徒らは役割分担しながら手際よくラーメンを調理。昼過ぎになると店の前には行列ができ、用意した300杯は瞬く間に売れた。あきんど塾に参加した同校生徒会長の渡邊宥介君(14)は「声を出しながらお客さんの対応をするのが大変だった。初めての経験だけど、新鮮で楽しかった」と話した。
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