新宿在住で自営業の赤木祐子さん(58)が初の詩集「チランジア」を出版した。社会や家庭における人との関わりや心の機微をつづった35編を収めている。
赤木さんは元月刊育児雑誌副編集長。その後逗子市の広報広聴課長全国公募で選ばれ、2005年から14年まで「広報ずし」など市の情報発信に携わった。11年に新聞社が主催する文芸コンクールの現代詩部門で入選したのがきっかけで芸術誌にも投稿するようになり、これまで選ばれた入選作や佳作を中心に1冊にまとめた。
詩集は3部構成で1・2部では社会での孤独感や他者との不全感、3部では人や言葉との繋がりを題材に描いている。「守りの内部へ」では口数の少ない息子とのやり取りから言葉に頼らない家族間のコミュニケーションを表現した。いずれも自らの人生経験から着想を得たといい「実用的なものとは違う、芸術としての言葉を味わってもらえたら」と話している。
港の人発行。変形A5判112頁。1800円(税別)。市内書店では「椿書房」(逗子)「ととら堂」(同)、インターネット上では「アマゾンブックストア」から購入できる。
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