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長柄の特養、計画白紙に 建設費高騰で事業者撤退

社会

掲載号:2017年5月12日号

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 葉山町が今秋、開設を目指して手続きを進めていた長柄地区の地域密着型の特別養護老人ホーム(特養)が開設されなくなったことが分かった。選定された事業者が先月初旬、建設費の高騰を理由に撤退を表明。当初見込んでいた2017年度事業として見通しが立たなくなったため、町は事実上計画を断念した形だ。1日、町ホームページを通じて公表した。

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 建設予定地は、逗葉新道から長柄交差点に向かう県道311号線沿いにある約1680平方メートル。延床約1970平方メートルの3階建ての施設を建設し、町民限定の入所定員29人の小規模特養のほか、短期入所介護や通所介護を備えた複合施設を建設する計画だった。

 一昨年8月、運営法人には公募の結果、町内に拠点を置く「(仮称)社会福祉法人愛誠会」を選定。施設整備にあたっては昨年8月には県が約1億2380万円、町が7350万円の補助金を交付決定している。同年11月の建設業者を決める入札では一度目は不調に終わったものの、翌12月の再入札では1社が4億3700万円で落札した。

 だが、3月下旬の契約を前に事業者側が「東日本大震災の復興や東京五輪など、建設ニーズ増加に伴って資材や人件費が高騰している」として増額を要求。町はその後も交渉を続けたが、4月に入って正式に法人側から計画辞退の意向が伝えられたという。

 白紙に戻った計画は運営法人の選定など一連の手続きを取り直す必要があり、町福祉課は「すぐに法人が見つかったとしても、年度内の実現は難しい」と説明。町は現在、2018年度から3カ年の「第7期高齢者福祉計画介護保険事業計画」をまとめており、「地域型が現状に即しているか、また特養を整備するかどうかも含めて検討したい」としている。
 

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