逗子高校3年の田牧明花音さん(17)が、7月29日に開幕する全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の女子5000m競歩に出場する。16日、千葉総合体育センターで行われた関東大会(南関東)で初優勝し、全国行きを決めた。初めて挑戦する夢舞台に「支えてくれた先生や家族に感謝を込めて、結果を出せるよう頑張りたい」と意気込んでいる。
圧巻の走りだった。県予選を勝ち抜いた16人が出場した関東大会では、序盤からペースをつかみ、首位を独走。2位に1分近く差をつけ、24分33秒の好タイムでゴールした。
だが、結果を受けてこみ上げたのは意外にも悔しさだったという。「優勝は最低限。23分を切ることを目標にしていた」。これまでの自己ベストは22分48秒。視線の先は、すでに全国で勝負する自分を見据えていたからだ。
昨年、県大会決勝で敗れて以来、一から練習を見直してきた。国際大会の審判員や元五輪選手のアドバイスを受けて歩型を改造。日々の練習でも30キロ以上走り込み、底力を鍛えた。厳しい練習に取り組むうち、次第に結果も伴うように。2月、兵庫で行われたジュニア選抜競歩大会では3位に入賞し、続く4月の全日本輪島競歩大会では準優勝を収めた。「課題だった歩型に自信が持てるようになって、タイムが狙えるようになった」。部顧問の森壽光教諭から自分の走りが「全国でも通用する力がある」と後押しされたことも励みになったと振り返る。
夢舞台への出場を目指し、1年時から全国大会に足を運び、高校トップクラスの走りを目に焼き付けてきた。「インターハイで優勝するために3年間頑張ってきた。自分らしいレースをして、頂点に立ちたい」。号砲を前に気合は十分だ。
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