逗子・葉山版 掲載号:2017年7月7日号 エリアトップへ

「ワールドゲームズ2017」パワーリフティングに日本代表(74kg級)として出場する 大谷 憲弘さん 逗子市小坪出身 37歳

掲載号:2017年7月7日号

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限界は超えられる

 ○…ベンチプレス、スクワット、デッドリフト。3種目でバーベルを持ち上げ、最重量の合計を競う「パワーリフティング」。4年に一度、「もう一つの五輪」とも称されるワールドゲームズに初出場を決めた。世界選手権の上位入賞者だけが出場できる、名実ともに「世界一の力持ち」を決める頂上決戦。「上位を目指すのはもちろん、種目別の世界記録も狙いたい」。大舞台を前に、いやが上にも戦意が高まるのを感じている。

 ○…スクワットでは307・5kgの日本記録を持ち、全日本選手権でも3連覇中の国内では敵なしの存在だ。1週間後には4連覇をかけた全国大会が控える。そんな”最強”をして、ワールドゲームズの出場は8年越しの悲願。5年前、プエルトリコで行われた選考を兼ねた大会では、出だしの競技で失格し、あえなく出場権を逃した。「地球の裏側にまで来て、自分は何をやっているんだ」。やり場のない悔しさがこみ上げたが、その後は失敗を糧に身体づくりから見直した。つぶさに改善点を洗い出し、日々の練習に活かすと結果に結び付くように。自己ベストも次第に伸びていった。

 ○…学生時代から生粋のスポーツマン。サーフィン、水泳、空手。時間さえあれば身体を動かしていた記憶を辿り、「高校のとき過労で入院したこともある」と笑う。パワーリフティングの出会いは20代半ばにトレーニングの一環として取り入れて。努力した成果が目に見えて数字や体つきに表れる、そんな面白さに魅せられていった。

 ○…いかに重いバーベルを持ち上げられるか。競技の根本はいたってシンプルだ。そこに言葉や文化の壁はなく、「世界中の誰にとっても1kgは1kg」。対戦相手はいわば自分自身。昨日できなかったことが不意に今日できるようになる。そんな成長の瞬間が一番のやりがいだ。最終的に見据える目標は世界の頂点。「限界は誰にでも超えられる」。その体現者として、海を渡る。

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